『名探偵コナン』回収&未回収伏線・布石・暗示の記事のサブガイドとしてお読みください。
謎ときの手がかりはいくつかの種類があると考えています。
あくまで持論です。
伏線=ヒント
伏線はあとの展開に備えて、前もってほのめかしておくこと。
いわゆる読者へのヒントです。
- 50:50
- 暗がりに鬼を繋ぐが如く
- 領域外の妹
- time is money
- 時は金なり
- せっかち
- 新出とベルモットのメガネのフレームの違い
- ジョディ「クールキッド」⇔ベルモット「クールガイ」
限られた人しか言わない
◎50:50、暗がりに鬼を繋ぐが如く
△ぬかるなよ
複数の解釈でなく1つの答えがある
領域外の妹=sister(妹)からterを外すと「SIS(MI6の旧称になる)」
せっかち=時は金なり=tokiwakanenari=wakitakanenoriのアナグラム
ラムからのtime is money =時は金なり=脇田兼則がラム
- 74巻「データだとすぐ消せるんだけどな」
- 92巻さざなみの親子ゲンカ メアリーと赤井の目の怪我の位置
- 97巻お守りと御守り
- 103巻4杯のティーカップ
伏線はあくまで作者が出すヒントです。いわゆる「未回収伏線」は「伏線だと思い込んでた」読者の深読みも多いです。
しかしわからん謎はなんといえばいいのか…ややこしやです。自分でもこまごま書いててうんざりします。
布石=将来に備えた描写
布石はあらかじめ勝ち筋に敷く石。ときにその石は巧妙に隠されます。
読者にヒントを与える伏線と違い、話をつなげてあとから気づくこともあります。
※我流です。参考文献はありません
ゴールを見据えたプロットがきちんと練られてる物語の場合、キャラクターはすじ道にそった動きをします。
その道に敷かれる石が「布石」です。
「布石」の例① キャメル
キール編からラム編までの全貌を考察するうえで組織の重要回にはなぜかキャメルがよくいます。
仮説
バーボン編「緋色シリーズ」でジョディと一緒にいるFBIは、ストーリー的にはキャメルは偶然だった。しかし長期シナリオの進行上はキャメルである「必要」があった。
ウォッカと似てる、かつ、2年前と似た髪型になったのもこれからすごい展開のフラグかもしれないです。
布石の考え方
「大局観」&視座を高める「鳥の目」
布石は1エピソードだけ見ていてはなかなか掴めません。
たとえば棋士になった気分で物語全体を見渡すことで、流れやつながりが少しずつ見えてきます。
「布石」の例② ラムとスコッチ
ラム編がはじまったとき、組織No.2のラムと死亡した公安のスコッチは、特に接点はありませんでした。
ラム編最初
今
しかし、黒田の長野→警視庁着任、真の顔は公安の裏理事ぽい。スコッチが長野出身・警視庁公安部・安室の親友・諸伏高明の弟で目元がそっくり。雪山で脇田の前で高明と安室は他人のふりをした、脇田は赤井NOCバレの首謀者でラムだった。
さまざまな流れで少しずつ接点が見えてきます。
私はスコッチNOCバレを見抜いたのはラムと予想しています。
『謎解きは喫茶ポアロで』は公安VS組織の「布石」かつ「伏線」
安室ががっつりあやしんだ伊織無我はのちに元公安、さりげなく探りを入れた「いろは寿司」の脇田兼則はのちにラムだと判明します。ちなみにいろは寿司への探りはアニメでカットされてます。漫画でしか見られません。
『謎解きは喫茶ポアロで』
布石:公安VS組織 ★伊織とラムの正体あとだし
伏線:ラムが安室に黙っていろは寿司に潜入。安室もラムを警戒していた
「布石」は、“マジックショー”。読者に教えなくてもよい
将来「あっ」と驚かせるための準備が「布石」。 伏線のようにわからせる必要はないです。
物語にさりげなく石を散りばめ、こっそりすじ道をつなげていく。読者が気づいたときは布陣が完成。
レディースアンドジェントルマン!さぁショータイムのはじまりです。
暗示・暗喩・遊びネタ
暗示と暗喩は似てます。逆なとこあっても許して
暗示
手がかりなどをはっきり示さないで、それとなく知らせる。示唆
- 80巻花見「公安警察が目を光らせてる場所」→安室の公安
- 90巻霊魂探偵「シークレットサービス並みの早技」
→シークレットインテリジェンスサービス=MI6?(浅香のシークレットサービス?) - 92巻パイレーツスピリット→海賊→86巻ラムについてコナン「酒の名前だよ。海賊とかがよく飲む」
- ボスの側近
- 98巻ダブルH→二兵衛?
暗喩
明確な比喩表現を使わずに、ほかの物事になぞらえて表現する。メタファー。
- ミネルバグラスの家→赤井と安室の家族?
- 裏切りのステージの容疑者→黒田若狭脇田
- 縁結び神社容疑者の三竦み→ 黒田若狭脇田
- 帝丹小のウサギ、ニワトリ→宮野家若狭関連?
遊びネタ
- 75巻赤い油性のシュウ事件
- 104巻クロスワードの答え「スコッチ」と「クラキマイ」
暗示・暗喩は注意が必要
コナンは暗示暗喩も多いです。
しかし予備知識なしで妄想を膨らませられるぶん、暗示は慎重に検討する必要があります。
お遊びネタやゆるい暗示を伏線と見誤るとトンチンカンな方向に予想が飛躍してしまいます。
「××生存説」「〇〇味方/悪役説」「△△親族説」「映画主題歌□□説」「非公式カップル説」あたりの願望が先走った考察は、暗示・暗喩を重視しがちです。筆者自身、よく妄想が暴走して予想を外してます。気をつけねば。
暗示は補強要素になっても、暗示だけで根拠にはならない
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」やで。
天井のシミを幽霊に見える人がいるように、「~に見える」の解釈は人によって異なります。
優先順はストーリーの整合性>>>(超えられない壁)>>>暗示
まずはストーリー上の整合性が何より大事。 時系列と情報を整理して、裏付けをとった上で暗示が当てはまるか考えるのがよろしいかと。
『名探偵コナン』は物語を追うだけで「答え」にたどりつける
『名探偵コナン』は、原作に隠された伏線や布石をきちんと追えば正解にたどりつける良質なミステリーと考えています。
極論、映画もアニメも外部インタビューも知らない、50年後に漫画だけ読む小中学生でもがんばれば答えにたどり着けるお話だと思ってます。
以上
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